AdSense に5回目の不合格をもらったので、マルチエージェント AI 運営システムの構成をすべて公開することにした:コードが読めないデザイナーが AI と半年格闘して作った 15 のモジュール
記事の最終更新:2026-10-16
問問貓の創業者で、このシステムの中で唯一の人間です。
数日前、また Google AdSense からメールが届きました。これで5回目。中身はおなじみの「有用性の低いコンテンツ」です。
正直、驚きはしませんでした。ネットには AI ツールのまとめサイトがあふれていて、クローラーで集めてテンプレートに流し込んだだけのものも少なくありません。私が審査ロボットでも、たぶん「またクリック目当てのサイトか」の箱に入れます。
でも、広告収入だけが目当てなら、ここまで自分を追い込む必要はなかったんです。

まず白状します:創業者は絵を描く人で、コードは読めません
私はデザイナーです。黒い画面に白い文字が並ぶターミナルは見るだけで目が回りますし、プログラムの文法は本当に読めません。
このサイトは、立ち上げもプログラムも定期処理も公開作業も、そしていま読んでいるこの記事まで、すべて私が口で指示して AI が手を動かしました。エンジニアの友人の手助けも外注もなし。私と AI が一言ずつやり合って、半年かかりました。
私の役割は現場監督のようなものです。欲しいものを言うと AI が作り、気に入らなければ差し戻して、また直してもらう。AI はプログラムも書けるしテストもできますが、「読者が読んで分かる」とはどういうことかは知りません。そこだけは、私が言い続けるしかないんです。

5回目の不合格の日、マルチエージェント AI 運営システムの構成を公開すると決めた
ツールサイトはブラックボックスだと思われているなら、いっそサーバーのリアルタイムの稼働状況を玄関先に置いてしまおう、と。
そうして生まれたのが「AI 作業ライブ」ページです。サイトの裏でどんなプログラムが動いていて、いま何をしていて、どこで問題が起き、どう対応したのか。5 秒ごとに自動更新され、データはサーバーの実行記録そのものです。

画面の数字はすべて、その時点で実際に動いた結果です。今日何回動いたか、何回失敗したか、どれがまだ回復していないか。見栄えのいいものも悪いものも全部出していて、選んではいません。
この機械はどんな形をしているか

機械全体には 15 のモジュールがあって、5 つのステップに並んでいます。仕事は左から右へ流れていきます。
いちばん左は収集です。センサーが毎日、外のニュース、各社の公式サイトの価格、みんなが何を検索しているかを一つずつ取り込みます。次が判断で、スケジューラが目覚まし時計のように時間どおりに皆を起こし、コントローラが今日は何から書くか、どの価格なら証拠があって確定できるかを決めます。「成長」というモジュールもあって、成果を見ながら決められたルールの範囲で次の回のやり方を調整します。先に言っておくと、勝手に新しい機能を生やしたりはしません。名前が立派なだけです。
真ん中は実行です。実行エンジンが仕事を安全に最後まで動かして記録を残し、生産ラインがコラムを書いたりツールページを更新したりします。ツールのデータは正本が 1 つだけで、全員がそこから読み、誰もこっそり自分用の写しを持つことは許されません。
その次が検証で、私がいちばん安心できる部分です。インターロックにより、作業票がなければ何も書き込めず、ガードが許可しなければ公開できません。品質検査は形式・価格の根拠・リンクを確認し、監視アラートは数分ごとに巡回して、異常があれば人に知らせます。いちばん右は記録で、記録係が各周の出来事を記憶に書き込み、清掃係が古いバックアップを片付けて、機械が自分で埋もれないようにしています。
真ん中には当直の AI がいて、名前は「黒曜」。仕事を割り振り、成果を受け取り、止まったものを起こす係です。

正直に言うと、15 のうち完成しているのは 5 つだけ
ここまで聞くとすごそうですよね。でも、私たちが 10 月初めに作った構成の棚卸し表と、モジュールを 1 つずつ AI に照らし合わせてもらったら、結果はちょっと笑えるものでした。完成していて毎日安定して動いているのは、スケジューラ、インターロック、監視アラート、コンソール、生産ラインの 5 つだけ。残りの 10 個は、どれも「動いてはいるけれど、どこかが欠けている」状態です。
特に気まずいものを挙げると、センサーが取り込んだ信号は、いまは記憶に書き込まれるだけで、受け取るモジュールがまだありません。毎日まじめに郵便を受け取っているのに、机の上で誰も開封していないようなものです。修復モジュールは配線こそ前からできていますが、今日の時点で「壊れて、自分で直った」と確認できた記録は 1 件もありません。成長モジュールはテーマの重み付けを調整しますが、「読者がクリックしたかを見て学び直す」部分はまだつながっておらず、データやテーマ選びは変えられても、プログラムやルールは変えられません。記録係は 3 つの記憶を持っていて、互いにまだ同期していません。1 人で 3 冊のノートを使っていて、しかも 3 冊とも書いてあることが違う、という感じです。
なので「これは勝手に賢くなる AI なの?」と聞かれたら、答えは「まだ違います」。時間表どおりに動いて、止められて、間違いを見つけられる機械です。賢い部分は、まだゆっくり育っている途中です。
1 日、何をしているのか
中には 100 を超える定期処理があって、目覚まし時計がずらりと並んでいるような感じです。いちばんの働き者は巡回係で、定期巡回と異常監視を担当し、サイトや各プログラムが壊れていないかを確かめて、何かあればすぐに知らせます。状態チェックは各モジュールに最近動きがあるかを定期的に確かめ、テーマ選定モジュールは何周も回りながら記憶を整理し、みんなが何を検索しているかを見て、次に何を書くかを決めます。故障巡回係は失敗を分類し、繰り返し起きるものには印を付けます。ライターは定期的なコンテンツ生成と品質チェックを担当し、書いたものは自動チェックをいくつも通過しないと公開されません。
価格チェックについても正直に書いておきます。公式の料金ページを読むプログラムが行っているのは、定期的な価格の検証とクロスチェックで、1 回に見るのはツールの一部だけです。一度に全部を確認し直しているわけではないんです。枠に限りがあるので、どのページにも「最終確認日」を載せて、新しさを読者が自分で判断できるようにしています。
どんな変更も、公開前に 20 近い自動チェックを通り、そのあとガードを通ります。今日は私のライブページ自体が 1 回ガードに止められたので、飾りではなく本当に止めることは保証できます。
今日の制作の裏側、無修正版
このライブページは一発でできたわけではありません。今日この作業票だけで、朝 8 時過ぎから午後 3 時過ぎまでに十数回公開しました。
始まりは「この AI たちに仕事上の名前を付けられる?いまどこまで進んでる?」という一言でした。AI は中・英・日の 3 言語で第 1 版を作りました。昼に開いて「全然動いてない。何をしてるのか分からない」と返すと、動くネットワーク図が追加されました。「なんで全部同じ方向なの?終わったら戻ってくるんじゃないの?」と聞くと、仕事を渡すときは外へ、返すときは中へ、光が往復するようになりました。「このメッセージ、誰も分からないよ」と言うと、専門用語を削って、各プログラムの報告を一文の平易な言葉に書き直しました。午後にダッシュボードのデザイン画を送ると、画面ごと作り直し。最後に「下の説明、長すぎて誰も読まないよ」と言ったら、1 マス 1 文まで削られました。
AI のほうも、別に完璧ではありませんでした。「昨日より 11% 多い」を「昨日より 142% 多い」と計算していて、原因は夜中に移動された昨日の記録ファイルの読み落とし。別の方法で数え直して、自分で気づいて直しました。自分の成果を点検させるために 3 人のチェック係を送り出したら、1 人がうっかり作業票の番号を 1 つ余分に取ってしまい、その番号は「欠番」として登録することに。表の列幅を調整したら作業票の番号が見えないほど詰まってしまい、もう一度公開して直しました。最後の版はガードに 1 回止められています。バックアップを固めている最中に別のプログラムがファイルを書き込んでいて、完全なバックアップがないと公開させないルールだったので、おとなしく次の回を待ちました。
これを隠す理由は見当たりません。失敗して、見つかって、直して、記録を残す。それこそが、このシステムが毎日やっていることだからです。
まだできていないこと、失敗すること
隠さないと約束したので、ここは章を分けて書きます。今朝 8 時、「支出ガード」がサーバーの AI 利用量が 1 日分、無料枠を超えたことを見つけました。推定費用は US$0.07。ほんのわずかな額ですが、それでも黄色信号を出し、この記事を書いている時点でもまだ「対応中」のままです。

人の手が必要なことも、まだたくさんあります。公開にはガードと承認が必要で、アカウントへのログインは私本人でないとできません。ここは AI には任せられません。新しい動きがないとき、ライブページのアニメーションは直近の実際の記録を再生して「再生」と表示するので、リアルタイムのふりはしません。AI に渡したデザイン画には、もともと「API 応答時間」(サーバーが 1 回返事をするまでの時間)のような指標もありましたが、私たちは計測していないので載せていません。測っていない数字は描かない。そこが最低ラインです。

なぜ、ここまでやるのか
問問貓のモットーは Ask More, Pay Minimum。たくさん聞いて、払うのは最小限に。
AI のサブスクはどんどん高くなっています。このサイトがやりたいことは実はシンプルで、公式の価格がこっそり変わっていないか、「無料枠」が本当に無料か、もっと安い代わりの選択肢はないかを確かめることです。だからこのシステムが大事にしているのは記事の数ではなく、証拠をたどれること、そして失敗が見えることです。
最後に
創業者として言うと、今回 Google に通るかどうかは、もう私にとっていちばん大事なことではありません。毎日動いて、失敗して、直されていくこの仕組みこそ、私がネットの世界に出せるいちばん正直な作品です。
まだ粗削りで、本物のエンジニアから見ればツッコミどころだらけだと思います。バックエンドや運用に詳しい方が通りがかって、もっと良くできるところに気づいたら、ぜひ教えてください。一言一句そのまま AI に伝えて、それからまた何回か直すのを見守ります。
最終確認日:2026-10-15
