[レビュー] Makeの無料枠、表示どおりに使えない落とし穴とは?
- 無料版:可
- 最安の有料プラン:US$9/月〜
- 無料枠:無料層は毎月 1,000 credits、最大 2 個の active scenarios、スケジュール最短間隔は 15 分、 …
- 最終確認:2026-11-01
記事の最終更新:2026-11-05
Makeは、キャンバス上にブロックをドラッグしてつなぐだけで、処理を自動で動かせるビジュアル型の自動化ツールです。以前は課金単位を「オペレーション」と呼んでいましたが、2026年に「クレジット」へ名称変更しました。考え方は同じで、ワークフローのステップが1回動くたびに1クレジットを消費します。
このレビューでは、確認できたデータをもとに3つの問いを立てます。Makeのどこが面倒か。どこがコスパに劣るか。何が優れているか。価格は国によって異なり、今回は台湾から確認しました。以下のUS$表記はMakeが掲載している金額です。
無料で何ができるか
無料プランは、機能面では太っ腹ですが、量の面では厳しめです。
- クレジット: 月1,000。毎月リセットされ、使い切れなかった分は繰り越せません。
- 有効なシナリオ: 2つ。シナリオとは、Makeでの自動化ワークフロー1本を指す言葉です。
- スケジュール: 実行間隔は最短15分です。
- 実行時間: 1回あたり5分です。
- ファイルサイズ: 5MBです。
- ログ: 実行履歴は30日間保存されます。
登録にクレジットカードは不要です。商用利用もでき、透かしも入りません。さらに、普通の言葉で説明するとワークフローを組んでくれるAIアシスタント「Maia」と、まだベータ版の「Make AI Agents」も使えます。350以上のAIアプリを含む2,000以上のアプリ連携も、無料プランで利用できます。AIアシスタントが外部ツールとつながるための標準的な仕組みであるMCPサーバーも同様です。
見せかけだけのデモ版ではなく、きちんとした製品です。問題は、使用量のメーターにあります。
面倒な点その1:地味なステップにも1クレジットかかる
モジュールの動作は、1回の実行につき1クレジットかかります。データには、トリガー、フィルター、ルーターも数えられると明記されています。トリガーはワークフローを始めるきっかけとなるイベント、フィルターは条件を確かめる仕組み、ルーターは流れを複数のルートに分ける仕組みです。
つまり、1回の実行で消費するクレジットは、ステップの数と同じになります。不要なデータを弾くためにフィルターを足せばクレジットがかかり、2つのケースを処理するためにルーターを足してもクレジットがかかります。多くのツールが「ただの配管」として無料扱いにしている部分も、Makeは課金対象です。
手元のデータにある比較を見ると、その違いがよくわかります。Zapierは「タスク」単位で課金し、トリガーには課金しません。n8nのセルフホスト版にはステップ数の上限がありません。n8nのクラウド版はステップではなく実行回数を数えるため、長いワークフローでは安く済む可能性があります。
無料の1,000クレジットを使い切ると、その月の残りの期間、シナリオは止まります。クレジットがリセットされれば再開します。小さな自動化なら不便で済みますが、顧客が頼りにする処理だとリスクになります。
面倒な点その2:有料プランを上げてもクレジットは増えない
中国語版の記事でも最初に指摘した点で、料金ページの中でもいちばん奇妙な部分です。Core、Pro、Teamsはいずれも月10,000クレジットで、プランごとの違いは機能であり、量ではありません。
| プラン | 年払い時の月額 | 月払い | クレジット |
|---|---|---|---|
| Core | US$9 | 約US$10.59 | 10,000 |
| Pro | US$16 | 約US$18.82 | 10,000 |
| Teams | US$29 | 約US$34.12 | 10,000 |
クレジットの多い段階はアドオンで購入できますが、その価格はデータにないため、いくらかはお伝えできません。また、手元のデータには、どのプランについても年額の単一価格はなく、年払い時の月平均しかないため、年間合計は記載しません。
プランを上げるごとに得られるものは次のとおりです。
- Coreは、無料プランの主な制限を取り払います。有効なシナリオは無制限、スケジュールは最短1分、実行時間は40分、ファイルは100MBまでになり、Make APIも使えます。APIとは、外部のソフトからMakeを操作するための入口のことです。Coreには、10,000クレジットあたり5GBのデータ転送量も含まれます。
- Proは、カスタム変数、実行ログの全文検索、優先実行を加えます。優先実行とは、混み合う時間帯でも実行が順番待ちにならないということです。ファイルは250MBまで扱えます。
- Teamsは、複数チームの管理、ロールと権限、共有テンプレートを加えます。ファイルは500MBまでです。
ワークフローがクレジットを大量に消費するなら、どのプランも単独では助けになりません。ツールのために高い料金を払っても、同じ上限にぶつかります。
面倒な点その3:無料のスケジュールは遅い
無料プランが新しいイベントを確認するのは、速くても15分に1回です。有料プランなら1分まで縮まります。「フォームが送信されたらすぐ返信」といった使い方だと、無料ではもたつきを感じるでしょう。データにも、15分という下限はリアルタイムのトリガーが必要な用途には向かないと明記されています。
有効なシナリオが2つまでという制限も、もう一つの足かせです。テスト用途なら十分ですが、自動化する仕事が2つを超えると窮屈になります。
🔍 AMPM独自チェック
今回は、公式ページとの食い違いはありませんでした。Makeの料金ページは2026-08-28に直接確認しており、この記事の無料プランの数字はすべて一致しています。2026-11-01までの自動再チェックでも、変更は見つかっていません。
数字の出どころについて、知っておきたい点が2つあります。
- 月払いの価格(約US$10.59、US$18.82、US$34.12)は、pxlpeakとZapierのブログという2つの外部料金ガイドで照合しました。年払いの月平均(US$9、US$16、US$29)はMakeのページに基づいています。
- フィルターとルーターがクレジットを消費するという点は、読み飛ばされがちな一文です。これは無料プランの挙動について確認した記録に基づくもので、1,000クレジットの枠が早く尽きる最大の原因です。
今回のレビューのために、私たち自身でMakeのワークフローを動かしてはいません。ここに書いた内容はすべて、確認済みのデータに基づいています。
☀️ 節約派の猫、AMO

無料で足りるのか。学習や軽い個人利用なら、足ります。月1,000クレジット、有効なシナリオ2つ、商用利用可、透かしなし、カード不要。検証の場としては十分です。組み立てて、2,000以上のアプリにつなぎ、MaiaアシスタントやAI Agentsのベータ版まで、お金をかけずに試せます。
足りなくなる場面は予想しやすいものです。シナリオ2つは固定の上限です。15分間隔のスケジュールは遅く、5分の実行時間と5MBのファイル上限では重い処理は無理です。しかもフィルターやルーターにもクレジットがかかるため、「簡単な」ワークフローでも、思ったより早く1,000クレジットを使い切ることがあります。クレジットがゼロになれば、翌月まですべて止まります。
お金を払う価値はあるのか。年払いで月US$9(月払いなら約US$10.59)のCoreが、最初の妥当な一歩です。シナリオの上限と遅いスケジュールがなくなり、クレジットも無料の10倍の10,000になります。
月US$16のProや月US$29のTeamsは、クレジットだけを理由にするなら正当化しにくいところです。クレジット数が変わらないからです。特定の機能が必要なときだけ選んでください。Proの比較対象はZapier Professionalで、月US$49からと掲載されているため、Proはその約3分の1の価格です。節約志向の人にとって、この比較がMakeのいちばんの売りです。
私のルールはこうです。シナリオの上限にぶつかるまでは無料で使い、ぶつかったらCoreを買う。それより上は、名指しできる機能が実際の問題を解決するときだけにします。
🌙 性能重視の猫、PIMI

ちゃんと動くのか。プラットフォームとしては強そうです。ビジュアルエディタ、2,000以上のアプリ連携、内蔵のAIヘルパーで、かなり幅広くカバーできます。AI機能が有料プラン限定でないのは珍しい点です。ただし、AI Agentsはベータ版と表示されているため、実験的なものとして扱ってください。
速度はプランで決まります。無料の最短スケジュールは15分で、有料プランはすべて1分です。1回の実行時間は、無料が5分、有料が40分です。大きなファイルを扱ったり、大量のレコードをループ処理したりする仕事では、無料のほうがはるかに早くタイムアウトします。ファイルの上限は、無料の5MBから、Coreで100MB、Proで250MB、Teamsで500MBまで上がります。
性能面で面白くなるのはProです。優先実行なら、混雑する時間帯でも順番待ちになりません。ログの全文検索とカスタム変数は、デバッグや構造的な組み立てをぐっと楽にします。自動化が仕事の中心なら、生のクレジット数よりこちらのほうが重要です。
Teamsが意味を持つのは、複数人で作業を分担するときだけです。ロール、権限、共有テンプレートが使えます。Enterpriseは、SSO(会社のID管理システムを通じたシングルサインオン)、60日間のログ、24時間365日のサポートを加えたもので、価格は個別見積もりです。
性能面でのトレードオフは、ステップごとのコストです。長いワークフローはクレジットを一気に消費します。ステップではなく実行回数を数えるn8nのクラウドプランのほうが、うまく扱える可能性があります。
結論:向いている人、見送るべき人
Makeが向いているのは、こんな人です。
- 自動化を学んでいて、機能の揃った無料のお試し環境がほしい人。
- 15分間隔で動かす、軽くて急がないワークフローを少数だけ回す人。
- 無制限のシナリオと速いスケジュールがほしい個人の作り手。その場合はCoreです。
- お金をかけずにAI支援でワークフローを組みたい人。
- 優先実行と本格的なデバッグ機能が必要で、ZapierとのProの価格差が合う人。
見送るか、代替をよく検討したほうがいいのは、こんな人です。
- ワークフローが長く、ステップの多い連鎖で、コストを予測しやすくしたい人。ステップ単位の課金は不利に働きます。n8nのセルフホスト版にはステップの上限がありません。
- 無料の予算で、ほぼ即時のトリガーが必要な人。
- 上のプランほどクレジットが増えると思っている人。Core、Pro、Teamsでは増えません。
- 止まってはいけないワークフローに依存している人。無料プランはクレジットが尽きると止まります。
プランを選ぶ前に、いちばん忙しいワークフローで試算してください。フィルターやルーターも含めてステップ数を数え、そのうえで決めましょう。
Written: 2026-11-05 Price last verified: 2026-11-01 Tool last health-checked: 2026-11-05
📎 Sources
All prices and quotas in this article come from AMPM’s verified dataset for Make (last verified 2026-11-01); primary sources:
