[使い方] PostHogの無料枠を超えたら、請求はいったいどうなる?
- 無料版:可
- 最安の有料プラン:US$0/月〜
- 無料枠:毎月無料枠:プロダクト分析 100 万回イベント、Session Replay 5,000 回録画、Feature Flags 100 万回 …
- 最終確認:2026-10-28
記事の最終更新:2026-10-30
PostHogをアプリに組み込む前に、まず気になるのは料金ですよね。ごもっともです。このガイドは初心者の目線で、セットアップの方法、無料枠でカバーされる範囲、そして思わぬ請求が発生しうるポイントを整理します。
PostHogは開発者向けのプロダクト分析プラットフォームです。アプリ内でのユーザーの行動を記録し、セッションを録画し、機能の公開範囲を制御できます。最近ではAI機能やエラーの監視にも対応しました。選ぶべき固定の月額プランはありません。料金は使った分だけで、どのプロダクトにも最初に無料枠が用意されています。
価格は国によって異なります。今回は台湾から確認しました。
毎月の無料枠で何ができる?
無料枠はプロダクトごとに独立しています。ひとつの共有プールではなく、別々のバケツだと考えてください。
- プロダクト分析: 100万イベント。イベントとは、ページ閲覧やボタンのクリックなど、記録された1回の操作のことです。
- セッションリプレイ: 5,000件の録画。録画は1人のユーザーの訪問を再生できるもので、どこでつまずいたかを確認できます。
- フィーチャーフラグ: 100万リクエスト。フィーチャーフラグとは、新機能を一部のユーザーにだけ表示するためのオン・オフのスイッチです。リクエストは、そのスイッチを1回確認することを指します。
- LLM/AIオブザーバビリティ: 10万イベント。AI機能が送受信した内容を記録し、デバッグに役立てられます。
- エラートラッキング: 10万件の例外。例外とは、コードが報告するクラッシュやエラー1件のことです。
これらは毎月リセットされます。範囲内に収まれば、請求は0円です。
覚えておきたい点が2つあります。ひとつは、バケツがプロダクトごとに分かれているため、どれかを大量に使っても別のプロダクトの枠は減らないことです。もうひとつは、5,000件の録画がここでいちばん厳しい数字だということ。アクセスの多いサイトでは、100万イベントよりも早く使い切ってしまうことがあります。
5ステップでセットアップ
- アカウントとプロジェクトを作成する。 プロジェクトは、ひとつのアプリやサイトを入れる箱です。テスト用と本番用は別々のプロジェクトにして、テストのクリックが本番の数字に混ざらないようにしましょう。
- トラッキングコードを入れる。 セットアップ画面に、短いスニペットや各言語向けのパッケージが表示されます。貼り付けるかパッケージをインストールして、デプロイします。
- テストイベントを送る。 アプリを開いて操作し、PostHogのライブイベント画面を確認します。自分の操作が見えていれば、トラッキングは動いています。
- 必要なものだけをオンにする。 セッションリプレイ、エラートラッキング、AIログを初日に全部有効にするのは避けましょう。各プロダクトはそれぞれ別のメーターで計測されます。まずは分析から始めて、理由ができたらひとつずつ追加してください。
- 本番のトラフィックを呼び込む前に、支出の上限を設定する。 PostHogではプロダクトごとに支出の上限を決められます。最初にやってください。初心者にとって、いちばん役に立つ設定です。
無料枠を超えたらどうなる?
ここから先は「無料」ではなくなります。PostHogは従量課金で、利用開始のための固定月額はありません。あるプロダクトが無料枠を超えると、利用量に応じた段階制の料金が発生します。段階制とは、利用量の区間ごとに1単位あたりの価格が決まる仕組みです。
料金ページに載っている例は次の2つです。
- フィーチャーフラグ: 無料枠を超えた分は、1リクエストあたり0.0001米ドルから。
- 分析イベント: 無料枠を超えた分は、1イベントあたり0.00005米ドルから。
大事なのは「から」という言葉です。これは開始時のレートであって、全ボリュームに適用される一律の価格ではありません。年額の料金はデータ上で見つからず、月額の合計を推測でお伝えすることもしません。料金ページを開き、想定する利用量を選んで、計算ツールがあればそちらを使ってください。
想定外のコストを防ぐ方法は、ステップ5で触れたプロダクトごとの支出上限です。使うプロダクトすべてに上限を設定しましょう。トラフィックが急増したときも、上限がメーターを止めてくれます。
よくあるつまずきと対処法
「イベントが表示されない」:テスト中のページにスニペットが入っているか、プロジェクトキーが今見ているプロジェクトと一致しているかを確認してください。広告ブロッカーがトラッキングスクリプトをブロックすることもあるので、まっさらなブラウザウィンドウで試すのがおすすめです。
「無料の録画枠がすぐなくなった」:セッションリプレイの枠は5,000件と最も小さく、アクセスの多いページで全訪問者を録画していると早い段階で上限に達します。リプレイを有効にするページを絞るか、特定の問題を調べている間だけオンにしましょう。
「どのプロダクトで費用が出ているのかわからない」:課金はプロダクトごとです。ひとつの合計を探すのではなく、各プロダクトの利用状況を個別に確認してください。
「テスト用のトラフィックまで数えられている」:自分の操作も含め、すべてのイベントがカウントされます。ステップ1のとおり、開発用と本番用はプロジェクトを分けておきましょう。
🔍 AMPM独自チェック
今回の検証は、いつもより薄めです。その点を先にお伝えしておきます。上記の数字はPostHog公式サイトと料金ページから2026-10-28に読み取ったもので、ヘルスチェックは2026-10-30に実施しました。確認は1回だけで、2つ目、3つ目の情報源と手作業で突き合わせるところまでは、まだ行っていません。
実際に超過分を発生させて請求書を確認したわけでもありません。そのため、段階が実際にどのように下がっていくのかはお伝えできません。また、料金ページに書かれている以上の商用利用の条件も確認できていません。無料枠と超過料金の2つの例は、その日付時点でのベンダーのページの記載として受け取ってください。PostHogのページが変わった場合は、そちらが優先されます。
確認した範囲で、公式ページと食い違う点はありませんでした。ただ、その先までは試せていません。
☀️ AMO、節約志向のネコ

無料で足りるのか。小さなアプリや初期段階のプロダクトなら、おそらく足ります。プロダクトによっては、かなり余裕があります。月100万件の分析イベントは、立ち上げたばかりのプロダクトにとってクリック数として十分すぎる量です。フィーチャーフラグの100万リクエストも広めの枠です。エラートラッキングの10万件の例外とAIオブザーバビリティの10万イベントも、個人開発や小規模なローンチなら問題なくカバーできるはずです。
弱点はセッションリプレイです。5,000件の録画は最初に尽きやすい枠で、全員を録画する設定ならなおさらです。リプレイがPostHogを選ぶ主な理由なら、決める前に自分のトラフィックで計算しておきましょう。
有料にする価値はあるのか。アップグレード先のプランはありません。そのまま使い続けて、超えた分だけ支払います。大きな固定費を強いられないので、小さなチームには優しい仕組みです。一方で逆のリスクもあります。デフォルトでは上限がないため、制限を設定しないとトラフィックの急増がそのまま出費になります。開始レートの分析イベント1件あたり0.00005米ドル、フィーチャーフラグ1リクエストあたり0.0001米ドルは、単価だけ見ればごくわずかです。ただ、量が増えれば積み上がりますし、どこから割安でなくなるのかまでは試算していません。
アドバイスはこうです。できるだけ無料枠で続けること、使うプロダクトすべてに上限を設定すること、そして最初の1か月は毎週利用状況を見ること。
🌙 PIMI、性能重視のネコ

仕事をきちんとこなせるのか。守備範囲の広さに関しては、イエスです。ひとつのプラットフォームで、プロダクト分析、セッションリプレイ、フィーチャーフラグ、AIオブザーバビリティ、エラートラッキングをカバーします。入れるツールが減り、ページを重くするスクリプトも減り、何か起きたときに見る場所もひとつで済みます。ユーザーが何をしたか、何が壊れたか、新機能が想定どおり動いているかを知りたい開発者にとって、これは確かな便利さです。
無料枠も、しっかり試せるだけの大きさがあります。100万イベント、100万件のフラグリクエスト、5,000件の録画、10万件のAIイベント、10万件の例外があれば、おもちゃのデモではなく実際のプロダクトを動かし、本物のデータで評価できます。
わからないのは速度です。クエリの応答時間やダッシュボードの読み込み、トラッキングコードがページに与える負荷は、ベンチマークを取っていません。料金ページだけを見て、それを断言できる人はいないはずです。ページの重さが気になるなら、スニペットのオンとオフでご自身のアプリで計測してください。
実用面でもうひとつ。AIオブザーバビリティは、今回の売り込みの中でもいちばん新しい部分です。LLM機能を出荷しているなら、まずテスト用プロジェクトでオンにして、必要な内容がログに出ているかを確認しましょう。
結論:使うべき人、見送るべき人
こんな人におすすめ: 分析、リプレイ、フラグ、エラートラッキングをひとつにまとめたい開発者や小規模チームで、従量課金でも構わない方。無料枠から始め、各プロダクトの上限を設定したまま、制限にぶつかってから広げていきましょう。
見送る、または慎重に試すべき人: 変動部分のない、固定で予測しやすい月額が必要な方。あるいは、セッションリプレイが主な用途で、月5,000件を超える録画が見込まれる方。商用利用の条件を書面で確実に押さえたい場合も、立ち止まってください。今回の検証では、料金ページ以上のことは確認できていません。
ひとことでまとめると、無料枠は本物でかなり大きく、有料は使った分だけ。そして、安全に使うカギは上限設定です。
執筆日:2026-10-30 価格最終確認日:2026-10-28 ツール最終ヘルスチェック日:2026-10-30
📎 Sources
All prices and quotas in this article come from AMPM’s verified dataset for PostHog (last verified 2026-10-28); primary sources:
